スズキ・ジムニー――その無骨でかわいらしい見た目と本格オフロード性能に惹かれて、「いつかは乗ってみたい!」と夢を抱く人も多いクルマです。
しかし現実には、「手放した」「売った」「乗り換えた」という声も少なくありません。
今回は、そんなジムニーを手放す理由について、実際のオーナーの声やライフスタイルの変化、そして手放すときに考えるべきことを交えながら、詳しく解説していきます。
購入を検討中の方や、すでにジムニーオーナーだけれど迷いがある方にとっても、参考になるはずです。
ジムニーは確かに魅力的なクルマですが、万人向けとは言い切れません。
ライフスタイルや使用目的によっては「ちょっと合わなかったかも…」と感じて手放す人もいます。
その主な理由は以下のようなものがあります:
1. 乗り心地の硬さと騒音
ジムニーの足回りは、悪路走破性を重視したラダーフレーム&リジッドアクスル構造。
そのため舗装路や高速道路ではどうしてもゴツゴツ感があり、車内に入ってくるロードノイズや風切り音も多めです。
「運転していて疲れる」「家族から不評」といった声が、特に長距離ドライブが多いユーザーから聞かれます。
私は、気にならないのですが、この突き上げ感が無理って方結構多いです。
2. 荷室スペースの狭さ
ジムニーは3ドアで、リアシートを立てたままだとトランクスペースがほとんどないのが現実。
アウトドアやキャンプには最高なクルマではありますが、日常の買い物や子育て中の送迎などには不便に感じることもあります。
特に「子どもが生まれた」「家族が増えた」というタイミングで、ミニバンやSUVに乗り換える人が多いようです。
3. 燃費と維持費
軽自動車とはいえ、ジムニーの実燃費はリッター12〜14km前後。
街乗り中心だと10km/Lを切ることもあります。
また、タイヤやオイル、ブレーキパッドなどの消耗品も高めで、軽自動車なのに「思ったより維持費がかかる」という印象を受ける人も。
4. 納車までの長い待ち時間と「理想とのギャップ」
近年の人気で、1年以上待ちというケースも多いジムニー。
ようやく納車されたものの、実際に乗ってみると「思っていたのと違った…」ということも。
見た目や人気だけで購入した結果、使用感とのズレに直面して手放す決断をする人も少なくありません。

ここでは、実際にジムニーを手放したオーナーの声を紹介します。
● 30代男性/独身/アウトドア好き
「キャンプの相棒としてジムニーを買ったけど、結局年に数回しか行かなくて…。普段は通勤で使うんだけど、乗り心地がゴツゴツしてて疲れるんだよね。
燃費も思ってたより悪いし、軽だからもっと安く維持できると思ってた。2年乗って、結局N-BOXに戻しました。」
● 40代夫婦/子ども1人/地方在住
「見た目に惹かれて夫婦でジムニーに乗ってたけど、チャイルドシートつけてると後部座席の出入りが大変…。
荷物も積めないし、結局ファミリーカーに買い替え。ジムニーは独身時代に乗るべきだった(笑)」
● 20代女性/新卒で初マイカーとして購入
「納車まで1年待って、ようやく届いたジムニー。
可愛いし満足だったけど、実際に乗ってみると燃費悪いし、乗り心地もちょっとガタガタしてて…。
街乗り中心の私には合わなかった。半年でフィットに乗り換えました。」
こうしたエピソードを見ても、「ジムニーがダメなクルマ」ということではなく、「使い方や生活スタイルとの相性が重要」ということが感じ取れます。
ジムニーを手放すかどうか悩んでいる方は、以下の点を確認してからでも遅くありません。
■ 1. 本当に合っていないのか?一時的な不満では?
たとえば「乗り心地が固い」「燃費が悪い」などの不満は、タイヤ交換や足回りの調整、走行スタイルの見直しで改善できることもあります。
また、カスタムによって快適性を高める余地もあります。
■ 2. 使用シーンに合っているか?
ジムニーはオフロードやレジャーには最適でも、日常使いだけだと持て余す場合があります。
メインカーとして不便なら、セカンドカーとして所有するという選択肢も検討の価値ありです。
■ 3. 手放すときの査定額・買取価値は?
ジムニーは中古市場でも非常に人気が高く、高値で取引される傾向があります。
もし手放す決断をするなら、複数の買取業者に査定を依頼するのがおすすめ。
MOTAなどは、10社以上から見積もりを取り、買取金額上位の3社からのみ連絡が来るなど各社からのメールや電話が煩わしい方にもおすすめです。
査定サイトは、上手に活用すれば、数十万円単位で差が出ることもあります。
手放す決断をされたなら査定サイトは、マストな選択だと思います。
ジムニーを手放す理由はさまざまですが、それは決して「ジムニーが悪いクルマだから」ではありません。
理由としては、ライフスタイルとの相性や目的に合わなかっただけのケースが大半です。
裏を返せば、使い方さえ合えばずっと乗っていたくなる魅力的な1台であることも確か。
もしあなたが今、「ジムニーを手放そうかどうしようか…」と迷っているなら、
- どんなシーンで不便を感じているのか
- それは改善できる内容なのか
- 他のクルマで本当に満足できるのか
…という視点で、冷静に考えてみてください。
そして、もし手放す決断をしたなら、後悔しないよう納得できる形での売却をおすすめします。
ジムニーの価値は、まだまだ多くの人にとって「憧れの1台」です。

ジムニーの見た目は好きだけど、もう少し快適性がほしい…」
そんな方には、以下の車種も検討候補になります。
- スズキ ハスラー(ジムニーよりソフトな乗り味)
- トヨタ ライズ(燃費も良くて収納力もあり)
- スズキ クロスビー(ジムニーとハスラーの中間的存在)
見た目やアウトドア感をキープしつつ、日常使いにもフィットするモデルが増えています。
あなたのカーライフが、より快適で楽しいものになりますように。