「ジムニーってちょっとダサくない?」
そんな声、SNSや周囲から聞いたことがあるかもしれません。確かに、最近のSUVと比べると、どこかレトロで無骨な見た目が特徴的。丸目のヘッドライトにカクカクしたボディ、スズキらしい実用主義な雰囲気もあって、都会的なイメージとはかけ離れていると感じる人もいるでしょう。
でも、それって本当に“ダサい”ってことなんでしょうか?
この記事では、そんな「ジムニー=ダサい」というイメージについて掘り下げつつ、なぜ今でもジムニーが選ばれ続けているのか、その理由と魅力を紹介していきます。見た目の第一印象だけでは分からない、ジムニーの“味”を一緒に探っていきましょう。
まず、なぜジムニーが「ダサい」と言われるのか、その理由を整理してみましょう。実際にインターネットや口コミで挙げられる声には、以下のような意見があります。
- デザインが古臭くてレトロすぎる
- 四角いフォルムが洗練されていない
- 丸目ライトがオモチャっぽい
- 色のバリエーションが地味でオシャレ感がない
- 軽自動車なのに高い割に内装がチープに見える
これらの意見の多くは、見た目に対するもの。特に「今風でスタイリッシュな車が好き」という人にとって、ジムニーは“野暮ったく”見えてしまうのかもしれません。
けれど、それって「流行の基準」に過ぎないとも言えるんですよね。
ジムニーのデザインは、初代から一貫して「道具としての本質」を貫いています。最近流行のクロスオーバーSUVが、曲線的で都会に馴染むスタイルを追求しているのに対して、ジムニーは直線的で力強いラインが印象的。
角ばったボディ、タイヤとフェンダーの隙間、短いオーバーハング。これらすべてが「本気でオフロードを走れる構造」であり、デザインに見えて実は機能そのもの。
つまり、見た目は古風でも、それは単なる“デザイン”ではなく“性能のための形”なんです。
他のSUVが「日常に寄せたスタイル」を選ぶ中で、ジムニーは「自然や山道でも使えるリアルな4WD」を貫いています。その姿勢に惹かれる人が多いのも事実です。

実際にジムニーに乗っている人の中にも、最初は「ちょっとダサいかも」と感じた人も少なくありません。でも、その印象は乗るうちに大きく変わっていくようです。
たとえば、ある40代男性の男性の声です。
「正直、見た目はあまり好みじゃなかった。でも、軽くて小さいのに悪路に強いし、雪道もグイグイ進む。なんなら、見た目も慣れてくると逆に愛着湧いてきて、今では“カッコいい”と思ってる。」
これはジムニーあるある。乗れば乗るほど、“見た目”の評価が“信頼感”や“味”に変わっていくんです。
特に地方や雪国では、「ダサくても走れる車」が重宝される傾向があります。見た目だけでなく、頼りがいのある相棒として評価されているんですね。
「ジムニーがダサい」という評価が覆る瞬間。それは“カスタム”に出会ったときです。
ジムニーはアフターパーツが豊富で、国内外問わず多くのカスタムパーツが販売されています。リフトアップ、バンパー変更、ルーフラック、ホイール交換、内装カスタム……その自由度の高さは、軽自動車の中でもトップクラス。
インスタグラムを覗いてみると、かっこよくカスタムされたジムニーが山ほど出てきます。
例えば…
ルーフにサーフボードやキャンプギアを積載
スチールホイール+ゴツいマッドタイヤで武骨感マシマシ
ヴィンテージステッカーでレトロキャンプ風にアレンジ
こんなジムニーが“ダサい”わけがありません。逆に、ありきたりな今風SUVでは出せない「自分だけの一台」を作れるのがジムニーの真骨頂です。
結局、「誰が誰のために乗るか?」という話になります。
他人の目を気にして“カッコいい”車を選ぶのも一つの考え。でも、それは”他人基準のカッコよさ”です。ジムニーのような「自分が本当に使いたい、乗ってて楽しい、信頼できる車」を選ぶ人には、ブレない芯のようなものを感じます。
見た目のカッコよさって、人によって違うものです。
例えば、革ジャンが似合う人と似合わない人がいるように、ジムニーも「わかる人にはわかる」カッコよさを持っています。むしろ、「あえてジムニーを選ぶ」それは、その人の人生そのものです。
最後にもうひとつ、ジムニーの魅力を語るうえで欠かせないのが「風景との相性」。
他の車が街の景色に溶け込むようにデザインされているのに対し、ジムニーは“自然”に映える車。林道、砂利道、雪道、田んぼのあぜ道、キャンプ場…ジムニーがそこにあると、不思議と絵になるんです。
そして、その風景の中で土にまみれたジムニーを見たとき、「これがジムニー!!」と感じる人も多いはず。
「ジムニーはダサい」と思っていた人ほど、実際に見て、乗って、触れてみると印象が変わります。
それは、見た目の第一印象にとらわれず、車の本質に目を向けたときに気づく魅力だから。どこへでも行ける走破性、自分好みに仕上げられる自由度、そして乗るほどに愛着が湧く存在感。
最近の便利装備は、ほとんどついて無いのがジムニーです、言い方を変えれば余計な装備がない分壊れるリスクも少ないです。
ジムニーは、わかりやすい“オシャレ”さでは勝負していません。けれど、だからこそ“本当に車が好きな人”に選ばれているんです。
「ダサいかも?」と迷っているなら、ぜひ一度、試乗してみてください。
もしかしたら、あなたも「やっぱりジムニーってカッコいいかも?」と感じるはずです。